警備業界、警備会社、警備員における問題点: 2月 2019   

2019年2月9日土曜日

移動車内で「私語禁止」 休憩中に業務、暴言も 高江警備労働審判


琉球新報「移動車内で「私語禁止」 休憩中に業務、暴言も 高江警備労働審判」より 2019/2/9


東村高江周辺の米軍北部訓練場のヘリコプター発着場(ヘリパッド)建設に伴う警備業務に就いていた50代男性が、雇用されていた警備会社テイケイ(東京)に残業代約480万円の支払いを求める労働審判の第1回審理が8日、東京地裁で開かれた。
申立人の男性が高江の警備実態を労働審判官らに具体的に説明した。
男性は取材に対して、賃金は県外の通常警備の2倍に上るといい、上司からの暴言によるパワハラもあったと証言した。
テイケイ側は誰も出席しなかった。
7日に送られてきた同社側の答弁書で、申し立ての棄却を求め、認否や主張は追って準備書面で行うとした。
労働審判は原則3回以内の期日で審理される。
次回は417日午後、テレビ会議で行われる。
男性は名護市内で会社が借り上げた宿舎にほかの警備員と共同生活していた。
そこから毎回、市宇茂佐にある会社の沖縄本部が入居するマンションの駐車場に集合させられた。
警備にあたる場所ごとに振り分けられた班のメンバーでそろってワゴン車に乗り、高江へ1時間半ほどかけて移動。
途中の駐車場で制服に着替えた。
車内では「班長」と呼んでいた管理責任者が「携帯禁止、私語禁止、居眠り禁止」と指示していた。
「休憩」とされる時間帯でも、ゲートにある現場事務所のプレハブ内で、出入りする車両のナンバー確認や、各現場からの無線の応答業務があり、その合間に食事するよう求められた。
高江の警備は「沖縄派遣隊」と呼ばれ、時給は、大阪などでよくある、駐車場で車両を誘導する業務の2倍に上ったという。
パワハラの内容については「思い出したくもない」と詳細を語るのを避けた。

琉球新報「移動車内で「私語禁止」 休憩中に業務、暴言も 高江警備労働審判」より 2019/2/9



沖縄・高江ヘリパッド建設工事の警備で残業未払い 50代男性、480万円の支払い求め提訴

琉球新報「沖縄・高江ヘリパッド建設工事の警備で残業未払い 50代男性、480万円の支払い求め提訴」より 2019/2/8


沖縄県国頭村と東村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター発着帯(ヘリパッド)の建設に伴う警備業務に就いていた50代男性が、勤めていた警備会社テイケイ(東京)に対して残業代約480万円の支払いを求める労働審判を東京地裁に申し立てていたことが7日、分かった。
業務時間の前後に3時間以上の労働時間があったと主張している。
労働審判の初回期日は8日。
申立書によると、男性は201610月から181月まで警備業務に携わった。
雇用契約では就業時間が18時間なのに対し、業務開始2時間前の集合を命じられ、就業時間の1時間半後の解散となっていた。
集合から解散までの時間に装備品の点検や配置するよう指示を受け「(テイケイの)支持命令下に置かれた時間で、労働時間に当たる」とした。
男性は残業代の支払いをテイケイに求めたが、テイケイは支払いを口答で拒絶した。
本紙の取材に対し、テイケイの担当者は「適法に処理しており、突拍子のない請求に驚いている」と話した。
労働審判の申し立てについて沖縄防衛局は「本件についてコメントすることは差し控える」とした。

琉球新報「沖縄・高江ヘリパッド建設工事の警備で残業未払い 50代男性、480万円の支払い求め提訴」より 2019/2/8